ウェルビーイングを勘違いしてました
先週、ウェルビーイングとDXというテーマで石川県主催で基調講演が行われ、その後開かれたパネルディスカッションに登壇させていただきました。基調講演は、武蔵野大学でウェルビーイング学部長の前野先生がお話をされましたが、非常に勉強になったのでご紹介したいと思います。 まず、ウェルビーイング(well-being)という言葉ですが、イタリア語の“benessere=良い状態”の英訳でwellは良い、beingは状態から来ているという事でした。 ウェルビーイングの定義は幸せとか健康とかになりがちですが、先生は、そうではなく健康とは、身体的、精神的、社会的に良好な状態であって、病気であったり、病弱であっても、身体的、精神的、社会的に良好な状態であれば、健康であるとあると・・・。まさに心・技・体が良好ということであり、我が社の理念の1つ、「自己啓発」であるとも思いました。
確かに身近にも、身体的には病気や障害を抱えていても社会に貢献するような素晴らしい活動を積極的に行い、充実した毎日を送っていらっしゃる方もいます。ウェルビーイングはそうした意味では、心・技・体のバランスを良好に保つことが大切だと思います。
今の世界情勢を見ていると、自分勝手な利己主義な社会になっていってしまっているところから、戦争・紛争・テロなどが勃発し、生きにくい世の中になっています。身近にも自分勝手で身勝手な人がいることで、やりにくいな〜生きづらいな〜と思うこともあるのではないでしょうか。利己的では無い、利他である人のため世のために自分の価値観を高めることこそが、ウェルビーイングの精神なんだとおっしゃっていました。
また、幸せには大きく分けて2つあり、一つは地位財型の幸せで、金銭欲、物欲、名誉欲から得る幸せで、これは長続きはしない。もう一つが、非地位財型の幸せで、安全・環境を大切にし、身体を大切にし、精神を大切にすることで得られる幸せで、これは長続きする幸せだとおっしゃっていました。そして、それを実現するためには幸せの4つの因子があり、
1)自己実現と成長(やってみよう因子)で、強みを発揮し、主体性を持つ事
2)2つめはつながりと感謝(ありがとう因子)で利他・多様性である事
3)前向きと楽観(なんとかなる因子)で、チャレンジ精神である事
4)独立と自分らしさ(ありのままに因子)で、自分軸をしっかりと持つ事
ウェルビーイングを少し勘違いしていたと感じると共に、良い状態を作るためには、“やってみよう”、“ありがとう”、“なんとなかる”、“ありのままに”の4つを改めて大切にしたいと感じます。